抗がん剤治療中の食事について

抗がんの剤治療中、食事で気をつけることはあるのでしょうか?
それぞれの症状に応じて、食事の工夫をすることで 治療や生活がスムーズになります。

気持ちが悪かったり・おう吐がある場合の食事の工夫
1)においの強いもの(にら・にんにく・ねぎ・納豆など)や 甘すぎるもの
  あぶらっこいものを控えましょう。
2)味付けはうす味にしましょう。

3)熱いものは室温程度にさましてから食べましょう。
4)冷たいもの・口あたりがよいものを食べましょう。
  (冷奴・そうめん・茶碗蒸し・プリン・ヨーグルトなど)

5)においが気になる場合は、調理を控えましょう。
6)ゆっくりと時間をかけて、よくかんで食べましょう。

7)大量の水分摂取はおう吐を誘発しやすくなりますので、食事の際は水分を控えましょう。
  (食事の1時間前、または食後に飲みましょう。)
8)胃の中に食べ物が長くとどまると、吐き気をもよおすことがあります。
  胃の中にとどまっている時間が短いごはん、パン、めん類など 炭水化物の多い食品をとりましょう。


味覚変化・臭覚変化がある場合の食事の工夫
1)しょうゆ味や塩味に苦味を感じる場合
  だしをきかせて、うす味にしましょう。
  洋風料理ならバターや乳製品、和風料理ならみりんや料理酒で こくをだしましょう。
2)金属味を感じる場合
  食器をプラスティック製に変えてみましょう。

3)味を感じない場合
  食感の強い食品(ごぼう・れんこん・こんにゃくなど)をとりいれ、味つけにメリハリをつけましょう。
4)甘味を強く感じる場合
  甘味を控え塩味を濃いめにします。
  酢などの酸味でアクセントをつけるのも効果的です。
  かぼちゃ・玉ねぎ・さつまいもなどの甘味が強い食材も控えたほうがよいでしょう。

5)なにをたべても苦味を感じる場合
  汁ものがおすすめです。汁ものは食品が汁につつまれて、舌の上をなめらかに比較的早く
  通過するので苦味をあまり感じません。口の中に苦味がのこっている場合は
  キャンディーやキャラメルをなめるとやわらぐことがあります。

6)食べ物のにおいが気になる場合は、冷やした料理がおすすめです。
7)食前にレモン水やオレンジジュースを飲むと、味覚が刺激されて症状がやわらぐことがあります。

8)亜鉛不足に気をつけましょう。
  味覚の変化に関係している栄養素に亜鉛があります。
  亜鉛を多く含む食品は、赤身肉・レバー・牡蠣・ココア・抹茶・ナッツなどです。


口内炎がある場合の食事の工夫
1)うす味にして、だしをきかせた料理にしましょう。
2)熱い食べ物や、極端に冷たい料理は人肌程度にして食べましょう。

3)酸味の強いもの・香辛料を効かせたもの・塩辛いものは刺激になりますので
  なるべく食べないようにしましょう。
4)水分の少ないものは、あんかけにしたり、水分を加えたりして調理方法を工夫しましょう。

5)やわらかい食品を中心に使用し、やわらかく調理して食べましょう。


下痢がある場合の食事の工夫
1)消化のよいものを少量ずつ食べましょう。(おかゆ・うどんなど)
2)脂っこいもの(揚げ物・マヨネーズ・うなぎ・脂身の多い肉など)・食物繊維の多いもの・
  香辛料(とうがらし・わさび・からし・カレー粉など)を効かせた料理は控えましょう。

3)腸内で発酵しやすい豆類・さつま芋・栗などは控えましょう。
4)湯ざましや薄めてさましたお茶などを室温にして、1回に一口か二口くらいの
  少量ずつ 十分に水分をとりましょう。

5)イオン飲料は2倍に薄めて飲むと吸収がよくなります。


便秘がある場合の食事の工夫
1)食物繊維の多い食品をとりましょう。(野菜・果物・海藻類・きのこ類・豆類・いも類など)
  米は精白米より精白度の低い 玄米や胚芽米がよいでしょう。
  豆類は大豆や小豆などの加工品のおからやきな粉・つぶあんなどもいいでしょう。
  乾物(切干大根・干しシイタケ・かんぴょうなど)もすすんで食べましょう。

2)水分をたっぷりとりましょう。
3)乳酸菌やビフィズス菌などの 善玉菌は便秘解消に役立ちます。
  ヨーグルト・ぬか漬け・納豆が効果的です。
  果物では、水溶性食物繊維のペクチンが豊富な りんごがおすすめです。


食欲がない場合の食事の工夫
1)三度の食事にこだわらず、食べたい時に食べたいものを食べましょう。
  食べたいと思ったタイミングをのがさないために、すぐに食べることができるものを準備しましょう。
  (果物・アイスクリーム・ゼリー・ヨーグルト・プリンなど)

  食欲のないときは糖質系の食品 (アイスクリーム・ゼリーなど)に偏りやすいので
  タンパク質の少ない食事になりがちです。
  冷奴・冷やした温泉卵・茶碗蒸しなどがおすすめです。

2)盛りつける量にも配慮しましょう。
  たくさんの量を盛りつけると 見ただけで食欲がなくなることがあります。
  また、食べ残すことも不安につながります。盛りつける量を少なくして 食べきれた達成感が
  食への意欲を引き出してくれます。

3)食事場所をかえたり、外食したりして気分をかえることも方法のひとつです。
4)一人で食べずに、家族や友人と楽しい雰囲気で食べてみましょう。

5)食事がとれないときは栄養状態が心配になり、食事がストレスになることがあります。
  心配なときは、食事のとり方などを栄養士に相談してみましょう。


飲むこむことが難しい場合の食事の工夫
1)むせないように、ゆっくりと少しずつ 飲みこみましょう。
2)水分が少なく、パサパサした食べ物は控えましょう。(いも類・パン・揚げ物・肉など)

3)味つけの濃いもの、酸味のきついものは むせやすいのでうす味にしましょう。
4)食材は小さく切った方が飲みやすいのですが、こまかすぎるとむせやすくなります。
  適当な大きさで調理しましょう。

5)飲みこみやすくするために、片栗粉でとろみをつけてみましょう。


膨満感がある場合の食事の工夫
1)ガスを発生しやすい食物繊維や高脂肪食品は控えましょう。

  ガスを発生しやすいもの
  ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・とうもろこし・豆類・栗・いも類・きのこ類
  にんにく・炭酸飲料・香辛料・アルコール・カフェイン飲料・牛乳・ガムなど


その他
1)飲酒について
  少量のアルコールは 食欲増進作用もありますが、抗がん剤のなかには アルコールと相互作用の
  ある薬もありますので、主治医に相談されることをおすすめします。

2)健康食品について
  利用される健康食品によっては、検査値に影響がでるものもあるようです。
  心配なときは、お医者さんに確認してください。

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