抗がん剤治療の副作用 口内炎ができてしまったら・・・

口内炎ができてしまったら・・・
口内炎の対処法ですが、

1)口腔内を清潔にする 2)口腔内を保湿する 3)痛みをとりのぞく 4)食事の工夫
の4つが重要です。

それぞれについて、具体的におはなしします。


口腔内を清潔にするために
●歯ブラシの選び方
 口内炎がひどくない場合は、ある程度毛先にコシのあるものを使い、口腔粘膜がいたんでいるときは
 毛先のやわらかいものを選んでください。

 材質はナイロン製のものが良いようです。
 粘膜からの出血がひどいときは、歯ブラシを使うのをやめ スポンジブラシに変更してください。
 重度の口内炎のさいは、うがいしかできないこともあります。

●ブラッシングの方法
 重点的にみがくところは、歯のかみあわせる面(咬合面)・歯と歯肉の境目(歯周ポケット)・
 歯と歯のあいだ(歯間)の3ヶ所です。
 みがき残しやすいところには個人差がありますので、いちど歯科でブラッシング指導を
 受けることをおすすめします。


口腔内を保湿するために
口内炎が発症すると、疼痛や接触痛から口から飲食物をとることが少なくなるとともに 唾液の分泌量が低下し
口腔内の自浄作用も低下します。

口腔内が乾燥すると 痛みも増し口内炎の治りも悪くなりますので、つねに潤いを保つようにしてください。
ジェル状口腔湿潤剤「オーラルバランス」は、保湿時間が長く甘味があり、抗菌成分を含んでいます。

水分補給 口腔ケアスプレー飲料「ウェットケア」は持続時間は長くありませんが、携帯に便利で
場所をえらばず使えるのが特徴です。どちらも薬局などで購入できます。


痛みをとりのぞくために
痛みをとることは口内炎の症状緩和対策として、とても重要なことです。
口内炎の痛みが強いと 食べたり飲んだりする機会がへり、栄養障害につながるため治療にも影響がでてきます。

また、痛みのために口腔清掃が不十分になりやすく、かえって口内炎をひどくしてしまいますので
お医者さんと相談して、じゅうぶんに痛みをとりのぞいてください。


食事の工夫
抗がん剤治療をうけているあいだは じゅうぶんなカロリー摂取・水分摂取・栄養バランスが大切です。
極端に熱い食品や 冷たい食品の摂取はさけたほうがよいでしょう。

やわらかく飲みこみやすい食べ物がおすすめで、酸味や刺激が強い食べ物はさけたほうがいいでしょう。


口内炎を予防するには どうしたらいい?
口内炎は、これまで抗がん剤による直接的な原因でおこると考えられてきました。
ですが、近年 いくつかの過程からなる複雑な機序で生じることが明らかになってきました。
これによると、粘膜より放出されるサイトカインという物質が組織障害に強くかかわっていて、
さらに 口腔細菌の毒素が症状をよりおもくさせることがわかっています。

抗がん剤による口内炎の発症過程はわかってきたものの、口内炎の完全な予防法がないのが現状です。
ここでは、口内炎予防に有効だとおもわれる方法を いくつかご紹介します。

1)ハチアズレ、アズノール含うがい液
これらのうがい液には粘膜の再生を活発にする作用や 抗炎症作用があるため、口内炎ができるまえから
頻繁にうがいをすることが効果的と思われます。

2)漢方薬の服用
いくつかの漢方薬は口内炎に効果があります。
なかでも黄連解毒湯は、粘膜障害をひきおこす活性酸素を消去する作用や抗炎症作用が
あることが知られています。
しかし、独特なにおいがあるため 苦手な人もいらっしゃるかもしれません。

3)抗がん剤治療前および治療時の徹底した口腔清掃
ます、抗がん剤治療前に歯科を受診し 専門的な口腔清掃とブラッシング指導を
受けておくことが重要です。
最初に専門的な指導を受けておくと、そのあとのブラッシングがより効果的です。
もともと歯周病で歯肉に炎症があるひとは、そうでない人にくらべて より重い口内炎を生じやすい
口腔環境にあると考えられますので、とくに注意が必要です。

4)アイスボールの利用
エレース(一般名フィブリノリジン・デオキシリボヌクレアーゼパウダー)は患部を清浄化して、
粘膜の再生を促す粉薬です。
普通は水に溶かして床ずれなどに塗布しますが、水溶液を丸い形に凍らせた
「エレース・アイスボール」を口に含んでなめると、痛みや症状を和らげることができます。
口当たりがよく、食欲のないときや、水を飲めないときの水分補給にも有効です。

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